この記事を特におすすめする人
・新しいスキルを効率よく身につけたい人
・GitHubに興味がある人
・コマンドラインを最短ルートでざっくり理解したい人
前回のおさらいと、今回の話
前回の記事では「GitHubを学ぶ前にLinuxコマンドラインをやろう」という話を書きました。

おすすめの無料講座と書籍も紹介したんですが、正直なところ、どちらもしっかりやるとかなりのボリュームがあります。
もちろん全部やれば確実に力がつく。
でも、「とりあえずGitHubを使いたいだけなんだけど」という人にとっては、ちょっと重いんですよね。
ということで今回は、GitHubを使ううえで「これだけ覚えておけばOK」という最低限のコマンドラインの知識をまとめます。
覚えることは大きく2つ。
「パスとディレクトリの関係」と「よく使うコマンド5つ」です。
まず押さえたい「パス」と「ディレクトリ」の関係
コマンドラインを触るうえで、一番最初に理解しておくべき概念があります。
それが「パス」です。
パスというのは、ファイルやフォルダが「パソコンのどこにあるか」を示す住所のようなものです。
例えば、Macのデスクトップにある「my-project」というフォルダのパスはこんな感じになります。
/Users/あなたのユーザー名/Desktop/my-project

この「/」で区切られた一つひとつが「ディレクトリ」、つまりフォルダのことです。
ここで覚えておきたい用語が3つあります。
「ルートディレクトリ」は、一番上の起点となる場所。パスの先頭にある「/」がそれです。パソコン全体の一番上の階層だと思ってください。
「ホームディレクトリ」は、あなた専用の場所。Macなら /Users/あなたのユーザー名 がホームディレクトリです。ターミナルを開くと、大体ここからスタートします。「~」(チルダ)という記号で省略できます。
「カレントディレクトリ」は、今自分がいる場所。ターミナルでは常に「どこかのフォルダの中」にいる状態なので、その「今いるフォルダ」のことです。
図示すると以下の通り

この3つの位置関係がわかっていれば、コマンドラインで迷子になることはほぼなくなります。
GitHubの前に覚えるコマンドは、この5つ
正直、ターミナルのコマンドは大量にあります。
でも、GitHubを始めるために必要なものだけに絞ると、5つで足ります。
1. pwd(今いる場所を確認する)
Print Working Directoryの略です。
自分が今どのディレクトリにいるのかを表示してくれます。
ターミナルで迷子になったら、まずこれを打つ。
pwd
すると、こんな感じで今いる場所のフルパスが表示されます。
/Users/あなたのユーザー名/Desktop/my-project
まずは「自分がどこにいるか確認する」。これが基本中の基本です。
2. ls(中身を一覧表示する)
Listの略です。
今いるディレクトリの中に何があるかを一覧で表示してくれます。
ls
フォルダ名やファイル名がずらっと出てきます。
ちなみに「ls -a」と打つと、普段は見えない隠しファイルも表示されます。
ls -a
GitHubで使う「.git」フォルダは隠しフォルダなので、この「-a」オプションはよく使うことになります。
3. cd(フォルダを移動する)
Change Directoryの略です。
今いるディレクトリから別のディレクトリへ移動するコマンド。
cd my-project
これで「my-project」というフォルダの中に入れます。
一つ上の階層に戻りたいときは、
cd ..
と打てばOK。ホームディレクトリに一気に戻りたいときは、
cd ~
です。
GitHubでは「目的のフォルダに移動してからgitコマンドを打つ」という流れが基本なので、cdは一番よく使うコマンドかもしれません。
4. mkdir(フォルダを作る)
Make Directoryの略です。
新しいフォルダを作るコマンド。
mkdir my-new-project
これで「my-new-project」というフォルダが作成されます。
ぶっちゃけ、これはマウスで右クリックして「新しいフォルダ」を作っても同じことなんですよね。
でも、GitHubのチュートリアルでは大体「mkdirでフォルダを作って、cdで移動して、git initして」という流れで説明されます。
だから覚えておいた方がスムーズです。
5. touch(ファイルを作る)
新しい空のファイルを作るコマンドです。
touch README.md
これで「README.md」という空のファイルが作成されます。
GitHubのリポジトリにはREADMEファイルがつきものなので、地味に出番が多いコマンドです。
わからなくなったら、AIに聞こう
ここまで5つのコマンドを紹介しましたが、実際に使っていると「あれ、これどうやるんだっけ」という場面が必ず出てきます。
そういうときは、AIに聞くのがめちゃくちゃ効率が良いです。
ChatGPTでもClaudeでもGeminiでも、
「GitHubを使いたいんだけど、コマンドラインの基礎を教えて」
と聞けば、ばっちり答えてくれます。
僕はClaude(Macアプリ版)を普段使っていますが、ターミナルで困ったときに横で聞けるのは本当に心強い。Apple製品との相性も良いので、Macユーザーには特におすすめです。
AIを「わからないことをすぐ聞ける先生」として使う。
これがAI時代の学習法だと思っています。
まとめ
今回は、GitHubの前に覚えておきたいコマンドラインの基礎知識をまとめました。
覚えることはシンプルで、「パスとディレクトリの関係」と「pwd、ls、cd、mkdir、touch」の5つのコマンドだけ。
次回は、いよいよGitHubの話に入ります。今回覚えたコマンドが実際にどう使われるのか、体感できる回になると思います。
ここまで読んでくれたあなたは、もうターミナルが「ただの黒い画面」には見えなくなっているはずです。
小さな一歩ですが、ここからの世界が一気に広がりますよ。