この記事を特におすすめする人
・TOEICの受験を検討している人
・TOEICでできるだけハイスコアを獲得したい人
・TOEICを少しでも有利な条件で受けたいと考えている人
・データ分析やAI活用に興味がある人
TOEICの「午前と午後、どっちを受けるべきか」
今回は、TOEICの「午前と午後、どっちを受けるべきか」という話です。
TOEIC L&Rは2020年10月以降、午前と午後の1日2回実施になりました。
コロナ禍で会場の密を避けるために始まった措置らしいのですが、もう完全に定着しましたよね。
で、申し込みのときに毎回思うわけです。
「午前と午後、どっちがいいんだろう?」
なんとなく午前の方が頭が冴えてる気がする。
でもそれって本当なのか。感覚じゃなくてデータで知りたい。
ということで今回、IIBC(TOEICの運営元)の公式サイトから実際のデータを引っ張ってきて、ファクトベースで検証してみました。
データ収集にはClaudeを使った
いきなり余談なんですが、今回のデータ収集にはAIのClaudeを使いました。

IIBCの公式サイトって、各回のデータがプルダウンで1つずつ表示される仕組みなんですよね。
つまり、1回分のデータを見るためにプルダウンを選んで、ページが読み込まれるのを待って、数字をメモして、次のプルダウンを選んで……という作業を延々と繰り返す必要がある。
98回分。
はい、手作業でやる気力はありませんでした。
そこでClaude(Anthropic社のAI)の「Chrome in Claude」機能を使って、公式サイトのプルダウンを自動で切り替えながらデータを収集してもらいました。
これがめちゃくちゃ便利だったんです。めっちゃ賢い!課金してよかった!
98回全部は負担がかかって良くないので、直近10日程20回分のデータを収集しました。
統計的に傾向を見るには十分な量です。
結果:午前の方が平均点が高かった

結論から言うと、午前の方が平均点が高いです。
しかも、かなり一貫した傾向でした。
対象は2025年8月24日〜2026年2月15日の20回分。
結果はこうなりました。
- 午前が高かった:「9回」 / 10日程
- 午後が高かった:「1回」 / 10日程
- 午前が高い確率:「90%」
午前と午後のTotal平均スコアの差は、平均で「+7.5点」。
午前の方が7.5点高い。

特に差が大きかったのが2025年12月20日の回で、午前625.1点に対して午後600.1点。
その差、なんと「+25.0点」。
25点って、TOEICで言えばけっこうな差ですよね。
逆に、午後が上回ったのは2025年9月28日の1回だけ。
それもわずか「-1.0点」の差なので、ほぼ誤差の範囲です。
もうひとつの発見:午前の方が受験者数が多い
データを見ていてもうひとつ気づいたことがあります。
午前の方が受験者数が多い。
- 午前の平均受験者数:「約23,300人」
- 午後の平均受験者数:「約15,900人」
午前は午後の「約1.5倍」の人が受験しています。
これ、けっこう興味深いデータだと思います。
わざわざ早起きして午前を選ぶ人が多いということは、モチベーションの高い受験者が午前に集中している可能性がある。
そうすると、平均点が高くなるのも自然な話なんですよね。
ただし「午前を選べばスコアが上がる」わけではない
ここは誤解しないでほしいポイントです。
IIBC公式サイトにはこう書かれています。
「各試験回間の平均スコア・スコア分布に差異があるのは、各回の受験集団が異なることが主な理由です。」
TOEICのスコアは「Equating(統計的同一化)」という処理で算出されていて、問題の難易度や受験集団の違いに関係なく、同じ英語力なら同じスコアが出る仕組みになっています。
つまり、午前を選んだから自分のスコアが上がるという話ではない。
あくまで「午前に受ける集団の平均点が高い」というデータです。
じゃあ結局どっちを選ぶべきか
「午前一択」。
データを踏まえた上での僕の考えはこうです。
午前中の方が脳のパフォーマンスが高いという研究結果はけっこうあります。
デンマーク国立社会研究所の調査では、テストの時間が1時間遅くなるごとにスコアが約1%低下するという結果が出ています。
TOEICの午前は10:20開始、午後は15:00開始。
約5時間の差があるので、この研究をそのまま当てはめると5%程度の影響がある計算になる。
600点の人なら30点分。
もちろん単純にそのまま適用はできませんが、参考値としては面白いですよね。
一方で、朝が苦手で午前中はぼんやりしてしまうタイプの人もいます。
そういう方は無理に午前を選ぶより、自分のコンディションが良い午後を選んだ方がいい結果が出るかもしれません。
僕自身はTOEIC 915を取ったときは完全に午前派でした。
朝起きて、軽くウォーミングアップして、頭がシャキッとした状態で受ける。
これが一番しっくりきたんですよね。

まとめ
今回はIIBC公式データをもとに、TOEICの午前と午後で平均スコアに差があるかを検証しました。
結果をまとめると、
- 10日程中9回(90%)で午前の平均点が上回っていた
- 午前と午後の平均差は+7.5点
- 午前の受験者数は午後の約1.5倍
- ただしスコアは統計処理で公平に算出されており、「午前が有利」とは言い切れない
- 自分の生活リズムに合った時間帯を選ぶのが一番大事
ここまで読んでくれた方は、次のTOEIC申し込みで「午前と午後どっちにしよう」と迷う時間がかなり減ったんじゃないかなと思います。
データを知った上で、自信を持って自分に合った時間帯を選んでください。参考になれば幸いです。